アリスパック

アリスパック:
All-purpose Lightweight Individual Carrying Equipment、通称ALICE装備のバックパック。70年代初めに登場しベトナム戦争から80年代を経て、90年代の湾岸戦争でも使用されている。MOLLEパックシステム登場後も主に新兵訓練用に使用されている。2013年時点でもアフガニスタンでアリスパックを使う兵士の写真が見つかるので、訓練後にそのまま持ち込むなどして最前線でも個人的な判断での使用がある模様。2013年現在でもまとまった量が放出され続けているアーミーのベストセラーバックパック。民生品レプリカも多く存在する。
ミディアムとラージサイズの2種類があり、ラージはアルミフレームに取り付けないと使用できない。ミディアムはショルダーストラップ取り付け用Dリングが本体にある。
ミディアムはメイン収納とミディアムポケットが3個。ラージはさらにスモールポケットが3個追加。上部フラップ内はゴム製のマップケースでメイン収納内にはラジオポケットがある。両サイドにはアリス装備を取り付けるためのクリップホルダーがある。ショルダーストラップにはクイックリリース機構がある。
支給期間が長いので、LC-1とLC-2タイプの違いや、通信機用パック、特殊部隊用、現地改造されたパックなどバリエーションも多い。ショルダーストラップやキドニーパッド、フレームなども様々なバリエーションが存在する。
カラーはオリーブとウッドランド。製造時期やメーカーの違いなどで色味の異なるバリエーションも多い。パック用カバーにはウッドランド、3C、6C、スノーがある。

LC-1ラージ /LC-2ショルダーパッド / フレーム


フラップ裏の防水ゴム。メイン収納内にはラジオポケットが見える。


ラージパックだけにある3連スモールポケット。メインサック開口部にはハトメに通したプラロックの付いた縛り紐がある。


両サイドの四角形の充て布はアリス装備のクリップを差し込んで固定するホルダー。


初期型LC-1ラージ / LC-1ショルダーパッド / フレーム


旧型のショルダーストラップ、ベルトバックルやクイックリリース機構。



LC-2ミディアム /LC-2ショルダーパッド / フレーム





LC-1ミディアム /LC-1,2ショルダーパッド





フレーム / LC-2ショルダーパッド: 厚みの増した改良型ショルダーパッド






カーゴシェルフ:
差し込むだけなので、荷物を載せないと簡単に外れてしまう。中段と下段に取り付ける可能。



アリスパック以前のライトウェイトサック用カーゴシェルフ。アリスパックフレームでも使用可能。


カーゴストラップ: 通信機などをシェルフとフレームに固定するのに使う汎用ストラップ。


カバー




L&Mのサイズ比較


アリスパックのパック固定用ストラップが長いのはスリーピングマットを取り付けるため。上部や下部にマットを縛り付けられる。

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