米軍コット:
折り畳み式の簡易野戦ベッド。基地や野戦病院などで使用された。縦方向に2つ折りにしてから両端の足を折り返し、さらに真ん中で折って収納。両端には固定用の横木が付く。タイプによっては片側にもう一本の横木を渡すものがある。第二次世界大戦頃から木製フレームでコットンキャンバスのものが使用されている。木製のもので重量は12㎏程度。展開時サイズ:約197x72x45cm。基本的なデザインは変わらずに、60年代中頃に軽量なアルミフレームが登場し、現在でも災害支援用などに支給されている。同型の民生品もキャンプ用品として売られている。軍隊で今も使われているかは不明。
50-60年代頃米軍木製コットDSA-400。木製フレーム、コットンキャンバス。両端の横木の他に、片端の上部に3本目の横木が入るタイプ。
木製でもガタツキなどなく、しっかりしている。そのかわりに横木のはめ込みは相当固い場合が多い。
真ん中の折り畳みはT時金具とボルトの連結。横木が3本のタイプは少ない。
収納状態。持ち手やストラップが本体に固定されていないタイプ。病院などの長期設置使用型?別時代のナイロン紐で縛られている。
U.S. COT FOLDING CANCAS、DSA-400
1951年ラベルのコット。フレームは52年スタンプ。横木は両端だけの2本でコットンキャンバスはオリーブドラブ。後のアルミフレームタイプとほぼ同じデザイン。横木の1本はあまりにもきついのではめられなかった。写真ではただ上に載せてあるのがわかる。経年で生地が縮むのが原因らしい。
収納用のベルトストラップとキャリングハンドルが本体に固定されている。
Wikimedia Commonsで公開されている第二次世界大戦頃のコット。詳細不明。この写真でも片側の横木がはめられずにただ載せてある。経年による生地収縮で取り付けが固くなったと思われる。