Flying Leatherneck Aviation Museum Part1

海兵隊の航空機を中心に展示する博物館。
カリフォルニア州サンディエゴの海兵隊航空部隊ミラマー基地の一角にある。ゲートは別で誰でも簡単に入ることができる。常時30機以上の機体を屋外展示し、屋内展示には旧日本軍の飛行服やパラシュートなどもある。
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シコルスキーHUS(UH-34D)シーホース
1955年に採用された多目的ヘリ。対潜哨戒、救難、輸送等で80年代まで使用された。日本でも三菱重工業でライセンス生産され、海上自衛隊や南極観測などで活躍した。
Sikorsky UH-34D
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ベトナム戦争中は南ベトナム軍に少数が供給されたが、戦闘任務に使用されることは無かった。
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ボーイングバートルCH-46シーナイト
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ベルAh-1Jシーコブラ
ベルのコブラを改良した発展型。70年代に登場し長く海兵隊の攻撃ヘリ部隊の主力ヘリだった。2014年時点でも現役だが、2000年以降はさらに大きな改良を加えたAH-1Zバイパーに交代が進んでいる。
60年代中頃にベトナム戦争での対地攻撃に配備された初代コブラの活躍で攻撃ヘリの重要性が認識され、単発エンジンを双発に変え、武装の強化をはかったシーコブラとスーパーコブラが海兵隊用に開発された。
Bell AH-1 SeaCobra/SuperCobra
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ベルUH-1Nツインヒューイ
Bell UH-1N Twin Huey
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グラマン F4F ワイルドキャット
1940年から45年まで第二次世界大戦を通じて使用された艦上戦闘機。海軍、海兵隊、イギリス海軍にも配備された。
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ワイルドキャットやドーントレスは大戦初期に性能で大差をつけるゼロ戦に苦戦を強いられ、後のゼロ戦最強伝説を作る基にもなったが、後継機の登場でゼロ戦の優勢は終わりを告げていく。
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グラマンの伝統の機名『~キャット』の第1号でもある。
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グラマン(ゼネラル・モーターズ)TBM-3E アベンジャー
1942年のミッドウェー海戦で登場した雷撃機。写真は生産がグラマンからゼネラル・モータースに変わったあとの機体。
堅牢な防弾防空性能、投下兵器機内収納と大型エンジン採用により、まじかに見る機体は通常の戦闘機より一回り以上大きく巨大に聳え立つ印象。パイロットと通信士、機銃手の3名が搭乗した。
Grumman TBF/TBM Avenger
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1943年6月に当時海軍の最年少艦上機パイロットだった後のアメリカ大統領ジョージH.W.ブッシュ(父ブッシュ)が操縦するTBMが父島近くで対空砲火で撃墜され、他の2名は戦死、本人は漂流の末に潜水艦に救助され生還、殊勲飛行十字章を授与た。父ブッシュはその前にもマリアナ沖開戦で撃墜されている。
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1954年に海上自衛隊が編成された際には、対潜哨戒用に改良された機体が提供された。
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重量級の機体にも関わらず、数度のエンジン改良と燃料タンク増加で最高時速442km、航続距離は当時の飛行の中では群を抜く1600kmに達した。
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ノースアメリカンT-6テキサン
1935年初飛行の練習機。世界中で使用され様々な派生機がある。1955年には日本の航空、海上自衛隊でも採用された。
映画『トラ・トラ・トラ!』では改造を施されゼロ戦役で出演している。
North American T-6 Texan
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マクドネルダグラスF/A-18ホーネット ‘Red 22’
空戦トレーニング用の仮想敵機役を担当するアドバーサリー飛行隊の専用機。
冷戦当時のソビエトを連想させる赤い星が塗装されている。パイロットはソビエト機の機動を再現して模擬空戦に参加した。
McDonnell Douglas F/A-18 Hornet
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AGM-65 マーベリック
70年代初期に登場した空対地ミサイル。初期は手動のカメラ映像追尾型だったが、その後自動の赤外線誘導やレーザー誘導に改良された。湾岸戦争の対地攻撃作戦で多くの戦果を挙げた。
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ノースロップF-5EタイガーⅡ ”レッド12”
アグレッサー飛行隊のタイガーⅡは初期から中期ミグシリーズの機動を再現して空戦プログラムに参加した。仮想敵機部隊のパイロットはミラマーのトップガンの中でも技能の高いエリートパイロットや教官が専門の訓練を受けた後に担当した。
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大規模航空作戦演習”レッドフラッグ”でもミグ役で活躍した機体。ミラマーのトップガンを舞台にした映画『トップガン』でも黒く塗られ”ミグ”として出演。ベトナム戦争中は北ベトナムへの爆撃任務にも就いた。『地獄の黙示録』のナパーム投下シーンでは当時のフィリピン空軍のF-5がアメリカ軍機役で登場する。
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50年代開発の機体だが高い機動性と運用性能で評価が高く、中東や東南アジアの各国でも採用され現在でも一部は現役でいる。
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ミサイル用に開発された小型大出力のターボジェットエンジン2機を搭載。その後はレーダー等各種装備を追加され近代化されていった。
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『エリア88』では主人公の愛機として描かれた。
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無人偵察機RQ-2 パイオニア
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イスラエルの開発した小型無人機、UAV(unmanned aerial vehicle )。滑走路からの離陸以外にも艦上のカタパルトや専用トラックからも射出できる。偵察や救難、観測など多目的に使用される。現在は後継のドローン機への交代が進んでいる。
“R”は国防総省、”Q”は無人機を意味する。”2″は2番目の開発機の意味。
発射台は改造されたM927トラック。
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滑走路着陸も可能だが、艦上では大きなネットを張って回収する。海軍では全て退役している。
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ミサイルハンビー?
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グラマンA-6イントルーダー
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全天候型攻撃機として海軍と海兵隊で30年以上運用された。A-1スカイレーダーの後継機として設計され1960年初飛行、90年代末までに全て退役した。電子戦機器を向上させたEA-6″プラウラー”シリーズは今でも現役。
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2人相席型のコックピット。パイロットが左、攻撃/ナビゲーション管制手は右に座る。
地形レーダーや各種電子装備など複雑なアビオニクスを有していたが、当時最先端だったコンピュター自己診断機能を採用したためメンテナンスは比較的容易だった。
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核爆弾を搭載し低空高速で侵入し、急上昇と共にコンピューターの計算で投下、爆弾は大きな弧を描いて上昇降下して前方の目標に向かい、その間に機体は垂直反転して安全圏に脱出する”オーバーザショルダー”と呼ばれる核爆弾投下機動も設計に採用されたが、実際に運用されることは無かった。
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ホーカー・シドレーAV-8C ハリアー
英国発のVTOL機。69年に編成された海兵隊ハリアー部隊の機体。最大搭載量増加などの寿命延長を施されたC型は79年から採用された。その後はB型のハリアーⅡが使用されているが今後F35へ交代予定。
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垂直離着陸機としては当時唯一成功を収めた機体だった。
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ロールスロイスのペガサスシリーズエンジンが主に装備された。
垂直上昇から通常飛行への以降はヘリ操縦に似た独特の技能が必要。
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ノースアメリカンロックウェルOV-10ブロンコ
ターボプロップエンジンの前線航空管制、攻撃/観測機。60年代末に採用されベトナム戦争では前線での情報管制、攻撃、偵察、観測などで活躍した。
大型のキャノピーはボード代わりにペンで書き込みにも使われた。コックピットや操縦系の防弾性能は高く、前線での生存性能が考慮された設計の機体。
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