今で言うディプロイメントバッグ。兵士が戦闘装備以外の日常品、着替えなどをダッフルバッグに詰め込んで任地に向った。半世紀以上同じ基本デザインで使用され続けている。同じ形の民生品も多く売られている。
第二次大戦初期頃のコットンキャンバスダッフルバッグ。ショルダーベルトが1本のタイプ。WW2の1本ショルダーはベトナム戦争頃の1本ショルダーと比べると少し幅が広い。
1944年のCHAMPION CANVAS SUPPLIES INCS製コットンキャンバス地ダッフルバッグ
海軍兵士が使ったことがUSNのスタンプから分かる
1951年コントラクトの米空軍用ホワイトキャンバス生地ダッフルバッグ
7272nd Air Base Wing, エアフォースのテクニカルサージェントが使用
このカラータイプは51年前後しか製造されなかったらしい。持ち手がグリーンで本体が白。
BAG DUFFLE TYPE 1
GEO. S. RUMLEY SHOE MFG. CO. 1951
この会社は第二次世界大戦中にレギンスやバッグなどのコットンキャンバス装備も納品している
ベトナム戦争中の65-66年頃のコットンキャンバスダッフルバッグ
底部が別生地で頑丈になった
手ブレで見づらいが、コントラクトナンバーはDSA-100-68
70年コントラクトのコットンダッフルバッグ
コットンからナイロンへの過渡期のタイプで、本体がコットンキャンバス生地、ショルダーストラップ2本がナイロンタイプ
ショルダーストラップ部品以外は全て旧来のコットンキャンバスでデザインも同じ
ベトナム戦争終結前、アメリカ軍撤退後の74年コットンキャンバスダッフルバッグ。ナイロンショルダーストラップタイプが登場してから数年立ってもまだ旧タイプも製造されていたのが分かる。
BAG DUFFLE COTTON DUCK
DSA100-74-C-0581
契約年度85年のナイロンダッフルバッグ
ショルダーストラップが2本になって背負いやすくなった。
兵士が自分でつけた名札入れ。払い下げのダッフルバッグに一番よく付いているのは金属ロッカーキ錠。あまりにも多いので、当店には切り落とすための大型チェーンカッターがある。
BAG DUFFLE NYLON TYPE2
DLA100-85-C-4151
底部にペンキが厚く塗られて所属が書かれている。飛行機や船に放り込むと誰の物か分かりづらいためか、底部に塗装してることもしばしばある。底部補強の意味もあるかもしれない。